自宅の岩盤浴も「自分の汗だから」といって、掃除をしていないとカビや雑菌が増えて衛生面がよくありません。
自宅での岩盤浴は、施設のような密室空間での加熱や加湿はないため、空気の通りがよく乾燥しやすいのですが、人の皮膚・脂質・汗から栄養成分と水分が細菌類の養分となり繁殖しやすい製品であることには変わりません。
臭いがでてきたり、皮膚になんらかの症状がでてしまったりしないように、普段からお手入れをしていきましょう。
今回は家庭で簡単にできるお手入れ方法をご紹介していきます。
家庭用岩盤浴のお掃除方法
4つのタイプの岩盤浴のお手入れ方法を紹介します。
マットタイプの岩盤浴
布製のものから、表面がナイロン製のものもあります。
ここでは、ナイロン製やポリエステル製(水をはじく)のお手入れ方法を説明します。
以下の方法のうちどちらでもかまいません。
- 中性洗剤を入れたぬるま湯にタオルを浸し、軽く絞った後マットを拭き取る
(洗剤が残らないように薄めに使うか、二度拭きしてください) - アルコール入りのウエットティッシュでさっと拭き取る
拭いた後、水気が気になるようでしたら短時間温度を入れて乾燥させます。
※消毒用エタノールは濃度が高いので製品に使われている素材によっては、色の変色や劣化を起こすことがあるので使用しないようにしてください。
板タイプの岩盤浴
板タイプの岩盤浴は石の板、周りの木枠のお手入れ方法について説明します。
- 水拭きをする
- ウエットティッシュ・消毒用エタノールで拭く
または次亜塩素酸ナトリウムを薄めて拭く
※消毒用エタノールを使用する場合、木枠のコーティングが変色したり剥げてしまったりするので付着しないように気を付けてください。
※次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合は、希釈してしようしてください。濃度の濃いものは木枠のコーティングが変色する恐れがありまので、希釈されて販売されているものの購入をおすすめします。
ドームタイプの岩盤浴
ドーム内の掃除、岩盤ベッドのお手入れ方法の解説です。
ドーム内をヒーターで加熱したり加湿したりするので、小まめなお手入れを心掛けましょう。
上記の板タイプの岩盤浴とドームがセットになっていることが多いので、ベッドのお手入れは板タイプの岩盤浴と同様になります。
ドームは商品によっては銀(Ag)加工を施し抗菌作用のあるものもあり、細菌が繁殖しにくいのでお手入れも楽にできます。
ウエットティッシュ・消毒用エタノール等で拭き、風通しをよくしておきましょう。
ストーンタイプの岩盤浴
ストーンタイプは、丸石(溶岩ボールなども含む)と木枠のお手入れ方法について説明します。
ストーンタイプは隙間から埃や髪の毛なども入り込みやすいので、すべて取り出して掃除します。
- 石を取り出し水で洗浄する
- 石を天日干しする、または沸騰したお湯で2~3分煮る(細菌は2分で死滅)
※お湯を使う場合火傷しないように気を付けてください - 石を取り出した木枠の中を掃除機で埃を吸う
- 木枠を水拭き、またはウエットティッシュで拭く
汚れ対策にはエステシートがおすすめ
ドームタイプの岩盤浴ではエステシートは使用しませんが、マット・板・ストーンタイプでの岩盤浴をする場合、エステシートを使うと汗が製品に直接付かず汚れにくくなりますのでおすすめです。
岩盤浴をした後、毎回拭き掃除をするのは面倒だなと思う人は、エステシートをその都度捨ててしまえば楽に使うことができます。
やりすぎ禁物!消毒を過剰にしない 日頃のお手入れで十分
細菌を恐れるあまり、過剰に強い殺菌洗剤などを使わないように気を付けてください。
細菌は死滅しても、洗剤成分が製品に残り皮膚に刺激を与えたり、痛めたりしてしまったりする危険があるからです。
家庭用の岩盤浴では、施設のような密室での加熱・加湿はしていませんし、日頃から簡単にお手入れをしておけば問題なく利用できるので安心してくださいね。